「お彼岸」は春と秋の年2回あり、日本人には馴染みの深い行事ですが、あなたは「お彼岸」の意味をご存知ですか?
彼岸とは元々、悟りを開いた仏陀の境地、涅槃を指す言葉です。それが転じて、死者の魂が三途の川を越えて成仏し到達する、安らぎの霊的世界を指すようになりました。
「お彼岸」とは、この世に生きる人が悟りや安らぎの霊的世界を目指すと同時に、そこに到達した先祖を追善し、また成仏できずにさまよっているお霊が安らぎの霊的世界へ向かえるように、供養を施す法会なのです。
阿含宗のお彼岸法要とは
阿含宗では春秋のお彼岸のそれぞれにおいて、お釈迦さまの成仏法に基づく法要を営み、追善をはじめとした先祖の供養を行っております。
この法要は阿含宗の冥徳福寿墓陵がある、御堂総本山・大阪柏原聖地霊園の祭場を法要奉修地とし、新アゴンネットワークシステムによって全国の阿含宗本部・道場・連絡所へ中継しております。したがって、お近くの阿含宗道場で参拝することが可能です。
一口に先祖供養と言いますが、どの先祖供養も「正しい先祖供養」というわけにはいきません。「正しい先祖供養」とは、お釈迦さまの成仏法に基づくものでなければなりません。なぜならば、成仏法に基づかない限り、不成仏霊・霊障のホトケとなった先祖は、苦しみを解いて冥界へ成仏して行くことができないからです。
また、本当の先祖供養には、仏界の諸仏諸尊だけではなく、神界の神々の冥助も必要です。これは、日本は仏教国であると同時に神国であるため、その人、あるいは家系によっては、神界系の霊界とのご縁が強い方がいるからです。
阿含宗のお彼岸法要は、お釈迦さまの成仏法に基づくと同時に、古代神法にも根ざしております。したがって、仏界系の先祖にも、神界系の先祖にも、そのお力が確実に届くわけです。
お彼岸法要の参加条件
阿含宗の信徒だけではなく、一般の方々も参加して、一緒に祈りを捧げることができます。その際に必要なのは、先祖を思う菩提心と、先祖に代わって功徳を積み、その功徳を先祖に回向するということです。
そもそも「供養」とは、どういうものなのでしょうか?
多くの方が勘違いしているようですが、「供養」とは「供えて身の養いとする」という意味です。自分が神仏に何らかのものを捧げる。それはお花であったり、お供物であったり、善行であったりといろいろあります。すると、神仏からその功徳が返ってまいります。その功徳が自分の身の養い、つまり自分の運を良くしたり、福分を高めたりする種になります。しかし、その功徳を自分で受け取らず、先祖に回向するのです。これにより、先祖はなにがしかの功徳を身につけ、霊的世界の境界が上がったり、冥界へ成仏するための因となるのです。
この「供養」の意味をきちんと理解し、真心込めてお彼岸法要にご参加ください。
開催される日時
春分の日と秋分の日、あるいはその前後の休日に行われることがほとんどです。詳しくはお近くの阿含宗道場にお問い合わせください。
阿含宗のお彼岸法要への参加
「阿含宗のお彼岸法要」は神仏に通じる、正しい先祖供養です。参拝者の多くは阿含宗信徒ですが、一般の方々も参拝できます。ぜひ参拝して、「正しい先祖供養」とはどういうものかを体験的に学んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
春と秋のお彼岸に際して、不成仏霊は成仏できるように、成仏したお霊はその徳を増すように、「神仏に通じる正しい先祖供養法」で供養を捧げるのが、「阿含宗のお彼岸法要」です。先祖は人間にとって運気の根っことなります。その運気の根っこである先祖を供養せず、ないがしろにしておいて、個人や家庭の運気が安定・上昇することは考えられません。自分と家庭の運気を安定させ、上昇させるために、「阿含宗のお彼岸法要」に参加してみてはいかがでしょうか。