阿含宗の年の定例行事「京都大仏祭」とは?

京都大仏祭 阿含宗の定例行事

阿含宗では、毎年5月5日に「京都大仏祭」を開催しています。阿含宗本山・総本殿に鎮座される京都大仏に対して、日頃のご加護の感謝をするための行事が、京都大仏祭です。毎年、多くの信徒が参加して、盛大でにぎやかに京都大仏の鎮座を寿ぎ、感謝を捧げています。

阿含宗の「京都大仏祭」とは

1981年より開催されている行事です。

京都大仏とは阿含宗本山に鎮座される大仏さまで、毘盧遮那仏の姿をとっておられます。毘盧遮那とは梵語の「ヴァイロチャーナ」を漢字に音写したもので、「光明遍照(こうみょうへんじょう)」「除闇遍照(じょあんへんじょう)」などと意訳します。つまり、太陽が世界を普く照らすように、仏の智慧の光明は衆生の煩悩・業障の闇を明るく照らす、ということを示しております。ちなみに、この毘盧遮那仏に「大(梵語の音写は摩訶)」がつくと、「大毘盧遮那仏」あるいは「摩訶毘盧遮那仏」となり、略して「大日如来」となります。

また、阿含宗の京都大仏の胎内には、日本の密教の祖である弘法大師空海が唐より請来したと伝えられる、仏舎利が納められております。したがって、京都大仏はまさしくお釈迦さまの魂を宿す大仏として、京都市山科区北花山の阿含宗本山に鎮座し、仏都・京都から日本中を見守られているのです。

その日々のご加護への感謝として営まれるのが、阿含宗の「京都大仏祭」です。荘厳なお練りや稚児行列、法要をはじめ、開催日が5月5日(こどもの日)であることから、子どもを対象とした催しなども行っております。

京都大仏祭への参加条件

京都大仏祭にはどなたでも参拝することができます。しかし、神社仏閣へお参りする上でのマナーは、必ず守らなければなりません。

また、京都大仏への感謝の祭りでありますから、京都大仏や神仏へはもちろんのこと、自分の周囲に対する感謝の心を持って、参拝されるとよいでしょう。特に現代人は感謝と懺悔・反省の心を忘れがちです。しかし宗教、特に仏教の信仰は、神仏はもとより自分の周囲へ感謝を捧げ、自らの心(意)・言葉(口)・行動(身)への懺悔と反省より始まる、とされています。

自分の運命を変えるのも、感謝の心を持ち、身・口・意を調え正すことが基本となります。ですから、この「京都大仏祭」への参拝をきっかけとして、感謝と懺悔・反省の心を培ってみてはいかがでしょうか。

開催される日時は

阿含宗の「京都大仏祭」は、毎年5月5日の開催です。開始時間については、お近くの阿含宗道場へお問い合わせください。

「京都大仏祭」への参加

前述のように、「京都大仏祭」は京都大仏に感謝を捧げる法会です。

5月5日の端午の節句(こどもの日)に、阿含宗本山総本殿・釈迦山大菩提寺はきらびやかなお練りや稚児行列に彩られ、大きな鯉のぼりが空を泳ぎます。まるで絵巻物のような風景が、そこに展開します。

祝日でもありますから、ご家族連れで京都まで足を伸ばされてはいかがでしょうか?

まとめ

阿含宗の「京都大仏祭」は、同宗派の本山開山から間もなくして鎮座された、京都大仏へ感謝を捧げる華やかな仏教行事です。厳粛な法要などはもちろんのこと、荘厳なお練りや稚児行列は一見の価値があります。日頃忘れがちな感謝と懺悔・反省の心を胸に、心静かに参拝されてみてはいかがでしょうか。