阿含宗の年の定例行事「阿含の星まつり」とは?

阿含の星まつり 阿含宗の定例行事

阿含宗は「完全仏教の法」と「神仏両界の法」を奉じております。「完全仏教」とはお釈迦さまの成仏法を核として、仏教が伝播された北伝仏教・南伝仏教・東伝仏教を綜合した、まさしく完全円満で、完全に人々を救うことのできる仏教です。

また「神仏両界の法」とは、その「完全仏教の法」と「古代神法」を融合した、神仏冥合の法で、そのお力はまさに無比と言えます。その両法を体現し、誰もが目の当たりにできる法会が、阿含宗年間の最大行事である「阿含の星まつり」なのです。

「阿含の星まつり」とは

そもそも「星まつり」とは、どういうものでしょうか?

ここで言う星とは夜空に輝く星ではなくて、人々の運命を司る星です。この星には2種類あります。1つは生まれながらに持っている「本命星(ほんみょうじょう)」と、毎年順番に巡ってくる「当年属星(とうねんぞくしょう)」です。

密教では密教占星術に基づき、この「本命星」と「当年属星」を判定し、さらには運勢の節目である節分・立春に際して特別な法でこの2つを供養し、その1年の除禍招福(じょかしょうふく。災いを除いて福運を招く、こと)を祈ります。これを「星まつり」と言います。

阿含宗では、この密教および修験道の伝統に基づき、さらには前述の「完全仏教の法」と「神仏両界の法」によって、2基の大護摩壇で護摩木を焚き、「星まつり」の修法を行います。これが「阿含の星まつり」で、その2基の護摩壇の神界壇では、人々が心願成就の祈りを込めた護摩木を、仏界壇では先祖供養の護摩木を焚きます。この護摩木祈願と供養によって、長年の悩みが解決し、不思議にお願い事がかなったという、感謝の声が数多く寄せられています。

また「阿含の星まつり」会場には、6つのパワースポットがあります。大護摩を焚く修法地をはじめ、恵比寿大黒天神社や素戔嗚神社などで、強い神仏のお力を身に受けられることをお勧めします。

「阿含の星まつり」は今や「京都の冬の風物詩」と称され、2018年には第45回を数えます。毎年50万人ほどの参拝者が集っています。ぜひ一度、参拝されてみてはいかがでしょうか。

阿含宗の「阿含の星まつり」への参加条件

「阿含の星まつり」は阿含宗信徒だけではなく、どなたさまでも参拝になれます。実際に地元の京都や大阪・兵庫をはじめ、全国各地からツアーなども利用して、多くの参拝者が訪れています。また、外国からの観光客も訪れ、日本の神仏への祈りを目の当たりにされています。

「阿含の星まつり」は屋外での大護摩供になります。2月に京都の山上で営まれますので、参拝の際には十分に防寒にはお気をつけいただきたいと思います。

あとは神仏への祈りの場であることを忘れず、マナーを守って参拝になり、神仏のご加護をお受け取りください。

開催日時

2018年の「阿含の星まつり」は2月11日(祝)に開催します。その年の「阿含の星まつり」の開催日時は、近くの阿含宗道場へお尋ねください。

阿含宗の「阿含の星まつり」に参加

一般の方が「阿含の星まつり」に参加し、神仏のお力をいただくには、いくつかの方法があります。
第一は、「阿含の星まつり」当日に京都市山科区北花山の阿含宗本山を訪れ、実際に参拝する方法です。

第二は、「阿含の星まつり」の大護摩壇でお焚き上げする添え護摩木に、ご自身の祈願を託し、同時に添え護摩木で先祖を供養する方法です。

第三は、「阿含の星まつり」で修法される「星まつり護摩札」を申し込み、神仏のご加護をいただく方法です。この「星まつり護摩札」には、前述の運気転換の秘法が込められています。

この三つの方法をいろいろと組み合わせることも可能です。あなたにマッチした方法で「阿含の星まつり」参加し、神仏の持つ願望成就・先祖成仏のお力と、運気転換のお力を身に受けられることをお勧めします。

まとめ

「阿含の星まつり」は、阿含宗における年中最大行事であり、これは密教と修験道、古代神法の伝統にのっとっており、特に阿含宗ならではの「完全仏教の法」と「神仏両界の法」に基づいて修法されますので、その効験は非常に大きいわけです。毎年、多くの添え護摩木が集まり、何十万人もの参拝者が訪れることが、そのご利益の表れです。また、「京の冬の風物詩」としても定着しております。あなたも「阿含の星まつり」で、春を迎えてみませんか。